俺様のカゴの中

虎宇の話を聞いた日、久しぶりに家族が揃う夕飯。



お抱えのシェフが作る料理が並び、誰も口を開かない食卓。



おいしさなんて感じるはずもない…。



「虎宇、留宇」

「「はい」」

「母さんはアメリカに帰す。留宇は着いていけ」

「えっ…?」

「決まったことだ。口答えは許さない」



ウソ…でしょ…?



母とは頑なに話をしなかった。



それはあたしの本気を見せたかったから。



伝わってなかった…。



誰もあたしの気持ちなんて考えてくれてなかった…。



「留宇、返事が聞こえないぞ」

「イヤです…」

「なに?」

「日本に…残ります…」

「父さんは留宇を必要ないと言ってるんだが?」



必要…ない…?



あたしはいらない…?



「どういう…意味…ですか?」

「虎宇がいれば留宇はいらないと言っているんだ。母さんに着いていけ」



あたしが邪魔…?



あたしは…いらない子…。



いらない…いらない…いらない…。