俺様のカゴの中

虎宇と顔を見合わせた。



思ってることはたぶん一緒。



「雷さんち行く…」

「看病してやってよ。アイツ、基本誰にも迷惑かくたくない主義だから無理矢理でも行かなきゃムリしそう」

「わかりました…」



淳平さんが雷さんちのスペアキーを貸してくれて…。



やっぱり虎宇も考えは同じだった。



お店を出てから虎宇は母に電話。



虎宇の友人の家で天体観測をするとウソをついていた。



「留宇も一緒だから。うん、大丈夫だって。タイラ呼ぶし。うん、うん、母さんもね?」



虎宇のウソはどこから出てくるんだろう…。



すごいなぁ…。



「気をつけろだって~」

「ありがとう、虎宇…」

「俺は邪魔だろうからアスカんち行く。雷さんちまで送るから」



虎宇が雷さんちまで送ってくれた。



タイラさんにもうまく言っとくって。



玄関でドキドキしながら押したインターホン。



寝てると思っていたあたしはドアが開くなんて予想もできなくて。