俺様のカゴの中

【雷】



14の時、親父が夜逃げした。



ガキながらも働いて母ちゃんと二人三脚。



そんな母ちゃんも俺が16の時に過労でこの世を去った。



死にものぐるいでバイトざんまい。



21である人に拾われ、クラブを任された。



そして現在26歳。



クラブのオーナーをやりつつ、いろんな事業に手を出してる。



今日は小さなアクセサリーショップで注文されてた品が出来上がったから持ってきてやった。



コイツらはよくクラブに来るなれなれしいガキ共。



まだ高校生だってのはわかってるから追い出してるのにめげずにやってくるバカ達だった。



だから俺があまり使わなくなった倉庫を提供してやった。



見事にクラブへは顔を出さなくなったものの、次はショップへやってきて居座る。



まぁ懐かれてイヤな気はしない。



久しぶりに時間ができたからコイツらの様子を見に来たら案の定溜まってやがった。



ここの倉庫ではルールがある。