俺様のカゴの中

雷さんの仕事が終わるのが明け方だよ。



今が朝の10時。



まさかあんまり寝てないんじゃないかな…。



「雷さんはどれくらい寝ました?」

「それ聞いてどうなんの?」

「どう…なりますかね…」

「黙ってろ」



うぅぅぅぅ~…。



今日の雷さん不機嫌だ…。



イライラしてる…。



「今日…やめとけばよかったですかね?」

「わりぃ、コーヒー買ってくる」



コンビニに車を止めて中に行ってしまった雷さん。



なんか泣きそうだ…。



雷さんってこんなに冷たい人だった?



あたし何かしたかな…。



戻ってきた雷さんはあたしの膝の上にジュースとチョコを置いた。



「なんか…わりぃ…」

「えっ…?」

「八つ当たり」

「なんかありました?」

「ねぇよ。留宇が気にすることは何にもねぇ」



頭をクシャッとなでてくれた雷さんは少しだけ笑った。



ドキッとしちゃった…。



好き、好き、好き、好き…。