「トキイロさん、お荷物ならばワタクシがお持ちしますのでなんなりと」
「え、い……いいです! 自分で持てますから!」


そんなに荷物は持ってきたつもりはないけれど、

レーノやカンゾウさんからすれば多い方なのかもしれない。

女の子ってこれくらいの荷物になりやすいと思うんだけど……

リュックサック沢山だなんてねえ。


「持たせてやれ」
「えっ!? でも……」
「こいつの体力は半端ない。お前の荷物が加わった所で、そう大差はない」


淡々と話すレーノの横では、やっぱり爽やかに“ははっ”と笑うカンゾウさん。