真っ青の空、眩しい位のお日様が昇った雲もあまりないお天気。

私、トキイロ。16歳にして恋に落ちました。それは遡る事数日前。

同じような良い天気。おばあちゃんのお使いで林檎を買いに行った時の道のりで、

私はいじめっ子達と出会ってしまったの。

男のくせして女の私をいじめるなんて本当に根性無し。

理由は私が使える魔法にあった。皆はそれぞれ魔法を持って生まれてくる。

その魔法は様々。同じ物もあるかも知れないけれど、種類は無限にある。

私の魔法は花を降らせる事。本当に何処にも役に立たない魔法。


「お前の魔法は役立たずー」
「役立たずはどっか行けー」


自分達が火だの水だのを操るものだからって、良い気になっているだけ。