夜明けを待って

それから3年、昼間の仕事を辞めてスナックのママになった。


この姿を見たら、優輝は何て言うだろう?


『俺、お前には水商売してほしないねん』


いつだったか、優輝はあたしにそう言った。


コンパニオンのバイトをするって言った時、強い口調で言い放った。


だから、きっと今の姿を見たら優輝は怒るんだろう。


『辞めてまえ』


なんて、煙草を吸いながら。