先輩と別れ、一人階段を上がっていると… 「あ、美亜?」 後ろから声をかけられ、その方に振り向いた。 「…あっ、斉藤先輩。」 斉藤先輩は 肩にタオルをかけ、ユニフォームを着ていた。 その姿に、私は驚いた。 「あ、あの…朝練、あったんですか?」 だって、野田先輩は…家に着たし。 「え?今日普通に朝練ある日だけど… つか、一輝知らない?朝練サボりやがってさ。」 …やっぱり。 先輩、朝練行かなかったんだ…