Sweet Love Bitter

「頭の骨にヒビ、だってさ。
　アイツ…ヒビ好きだなー…」



一つため息を零し、斉藤先輩は言った。




「……そう、ですか…っ」





野田先輩……






「あ、の……野田君の妹さんですか?」

「…えっ?」





女の人が、私に話しかけてきた。





「いえ…っ違…」

「ごめんなさい…っ!私のせいなんです…」






私の言葉を遮って

その女の人は頭を下げて言った。