誰もいない砂浜で 直を押し倒す。 昨夜は、疲れて眠ってしまった直にこっそりおやすみのキスをしただけだった。 「直…俺、我慢できねぇ…」 水着姿の直を抱きしめて、首筋にキスをすると、直から吐息が漏れた。 「直もスイッチ入っちゃったかぁ?」 俺は、直の唇にキスをした。 海の味がした。 「だめだよ…せんせ。人に見られる…」 恥ずかしそうな表情がかわいくて、俺はまたキスをした。 背中に照り付ける太陽が、俺を熱くする。 木陰から俺達の様子を見つめるヤドカリ達。