てっぺんを過ぎた太陽は、明るさを増した。
時計がないって面白い。
時間を知る方法は、太陽の位置と自分のお腹だけ…
先生のおでこに手を乗せた。
「・・・・・・ん・・・なおぉ・・・どした?」
一瞬目を開けた先生の頬を撫でた。
チクっとするひげも
随分伸びた。
伸びるの早いんだ、先生のひげ。
「好きだよー。先生を先生としてもね。」
先生は私の声を聞いたのか聞いていないのか、少し微笑んでまた眠った。
確かに一目惚れだった。
でもね、先生の性格がもし、違っていたら私は好きにはならなかった。
ただ、かっこいい先生として憧れていただけだと思う。