卒業してからの何ヶ月かは、本当に『先生してる先生』が恋しかった。


どうしてだかわからないけど、授業をしている先生が見られないことが寂しかった。



『ふん…お前はどうせ、卒業したら俺なんか好きじゃないんだ…』


なんてスネた先生もかわいかった。




確かに辛い恋愛だった。


会いたいのに会えなくて、


わがままも言えなくて、ただ…先生を信じることだけしか私にできることがなかった。




でも、すごく幸せな恋でもあった。



たくさんの友達に支えられ、大好きな先生の顔を毎日見ることができた。


学校では話せない分、夜の電話が一日の楽しみだったね。



あの頃も

今も…

全部が私の幸せな時間。