この飛行機を降りて、家につくと、旅の終わり。
でも、そこから始まるんだ。
私と先生の『結婚に向けての旅』が…
社会人になるまで、結婚してくれないと思ってた。
私が冗談っぽく、早く結婚したいって言うと先生は、いつも「焦らなくても俺はずっとここにいるよ」と笑ってくれたよね。
少しでも早く結婚したいって思う私は子供なのかなって思ってた。
「俺も、早く結婚したくて仕方なかったよ・・・多分お前よりもそう思ってた。」
先生は、飛行機の窓から海を眺めながら、小さくそう言った。
そして、照れたのか…
そのまま目を閉じた。
まだ眠ってはいない先生の耳元で囁く。
「先生、プロポーズしてくれてありがとう・・・」
先生は、私の手をぎゅっと握り、そのまま眠ってしまった。