「先生~!これかぶって!!」



私の花柄の帽子を先生に投げる。




「俺にも撮らせてよ!かわいい直の姿!!」



先生との追いかけっこ。



牛の声と波の音を聞きながら、海岸を走る。



砂浜に忘れられた船長さんの帽子。


きっと船に乗る誰かが忘れていった帽子。




「ねぇ、先生!!これかぶって!!お願い!」



船長さんの帽子を持つ私を見て、先生は苦笑い。


また変態だって言われるね。




「やだよ!!コスプレじゃん!」




無理矢理先生の頭の上に乗せた帽子は、


もう先生の頭から離れたくないと言っているように見える。




それくらいに…似合っていた。




眩しそうに空を見上げて、その帽子を頭に乗せた先生は、

船長さんのように敬礼をした。



全身を船長さんにしたい!!



やばい。


似合いすぎ。


かわいい。