流れ星を見つけた直が、俺の腕を引っ張った。 「先生は、もう願い事ないの?」 「あぁ、俺の代わりにお前がいっぱい願ってて。」 俺は、雅子さんの一件で 自分の気持ちを引き締めなおすことができた。 余計な心配をさせたくなくて 黙っていることがあった。 たいしたことではないけれど、 きっと直にとっては眠れないくらい心配なんだと思う。