さっきまで座っていた場所はコンクリートが少し濡れていた。 先生が海につけた足を置いていた場所。 「うわぁ!ものすごい数の星!!」 「すごーーーい!!」 星の数にも驚いたけど、見上げた夜空は180度の大パノラマの世界。 星を隠す障害物が何もない。 ごろんと横になって2人で空を見ていた。 吸い込まれそうな星空だった。 見えるのは月と星だけ。 私と先生、2人しかいないように感じる。 2人は浮いていて、夜空の散歩を楽しんでいるようだった。