「直・・・」 先生が手をぎゅって握ってくれて、その手にキスをしてくれた。 どんなに不安でも、こうして先生の温もりを感じると安心するんだ。 先生の手は魔法の手。 これから先も、私はこの手を信じて、この手に守られて生きていくんだね。 何があっても先生がいれば乗り越えられるんだ。 本当に今、そう感じるのは…あの日があったからかも知れない。 あの恐怖の一夜。 先生がいなければ、私は何も出来なかった。 泣くことすら出来ず、ただ震えていたんだと思う。