「次は、柔道だ。矢沢の苦手な寝技を練習する。」 寝技をかけるフリをして、俺は直にキスをした。 この旅に来て、キスばっかしてる俺。 いいじゃん… 普段はあまりゆっくり会えないし、したいんだから仕方ない。 「矢沢…」 「せんせ…」 朝っぱらからこの爽やかな島で、俺は何をしてるんだぁ? 俺の伸びたひげに触れた直。 直の顔にひげをくっつける俺。 馬鹿でもいい。 俺と直は、懐かしい日々を思い出しながら お互いの大切さを改めて感じるんだ。