白いジャージ2 ~先生と青い空~



顔が熱い。


先生と2人で大勢の人の前で注目されている現実にドキドキした。


初めてだった。



隠れてばかりの恋だった。




なんだか、まだ慣れなくて先生と私は顔を見合わせて、照れた。





おじいさんが教えてくれたのは、島に伝わる恋の歌。

新婚の夫婦を歌った歌だった。





歌詞の意味を教えてくれながら、おじいさんは踊り出す。




その踊りを覚えるように言われた私と先生は、照れながらも必死で覚えた。




間近で見る先生の照れた表情がかわいくて、抱きしめたくなった。



こんな表情を見るのは初めてだった。



目は、フニャ~って感じで、口元は笑いを堪えるのに一生懸命。


握り合う手がお互い緊張で濡れていて、それも幸せだった。


先生が愛しくてたまらない。