少年の隣に座った先生。 すぐに打ち解けることができる先生は、教師に向いているんだとしみじみ感心した。 「僕、16歳。」 驚いた。 小学生にも見えるほどの体格。 彼の向かいに座る夫婦が、彼の代わりに答えてくれた。 その夫婦は、ツバルで医者として働く日本人だった。 病気がちな彼の両親の代わりに彼の面倒をみているそうだ。 「シ ズ ム・・・」 片言の日本語で彼が繰り返した言葉。