白いジャージ2 ~先生と青い空~




ガタン!!





大きな音に私は顔を上げた。




「直、どした? みんなもごめん。心配かけて…」



頭に巻いていたタオルを手に持った先生が、立っていた。




「いいよ… 先生、戻っていいから。」




私は、無理して笑顔を作り先生を見た。





「私達、シャワー浴びてくるね。またさっきのベンチで待っててね。」



ともちゃんが気を利かせてその場を離れた。







キッキッキーーーー


キキキキーーーー




激しく鳴くヤモリ。



遠くから聞こえる三線の懐かしい音色。





「直…!!!」




少しお酒の匂いのする大きな胸に抱きしめられた。