白いジャージ2 ~先生と青い空~




先生が一歩ずつ私から離れる足音が聞こえた。



ツバルの少年に話しかける雅子さんの声が聞こえた。






我慢できない。




もうやだよ…





何も言わず、私は部屋に向かって走った。





3人は、『直ちゃん!』と私を呼んだ。





後を追いかけて来てくれた3人が、部屋の前でうずくまる私の背中を撫でてくれた。





「直ちゃん、大丈夫?」


「先生呼んで来ようか?」



「大丈夫だって!!あんな女相手にするわけないじゃん!」





今日初めて会った友達が、私を理解してくれて、私の為に必死になってくれていた。




それが嬉しくて、

いろんな涙が混ざり合う。