雅子さんは相変わらず、お酒を飲んでいた。 時々感じる視線に、気付かないフリをした。 オレンジと緑の派手なワンピースと、雅子さんの横顔が目に焼きついた。 「10時になったら、お湯止まるよ。シャワー行ってきたら?」 雅子さんが立ち上がり、未成年の4人に声をかけた。 嫌だ。 ここを離れない。 先生のそばを離れるなんて嫌だ。 「新垣さん、ちょっと話しません?」 なかなか席を立たない私達をチラっと見て、雅子さんは大胆に先生を誘った。