みんなが同じ方向をじっと見ていた。




私と先生は橋の真ん中辺りに腰かけた。


おしりがひんやりとして気持ち良かった。



ザザーーーー


ザザザーーー




静かな波の音。



ここにある全てのものが

夕日を待っていた。



きっとあのやどかり達もこの瞬間を岩場の影からじっと待っている。