あ…スイッチ入れちゃったみたい。


先生の大きな上着に包まれて、

抱き合いながら、キスばかりしていた。





「直、あの夜と同じこと・・・する??」




窓から見える月は、深い美しい黄色で…



全てを知っている月は、

私と先生の幸せな時間を覗き見していた。




「あの時・・・俺が…我慢していれば、お前に辛い想いさせなくて済んだのにな…」


分厚い胸板に顔を埋める私に先生が言う。



「いいよ・・・先生・・・ 私、後悔して・・・な・・・い」


先生のキスが

私の想いを受け止めてくれる。