「『俺の後輩に手を出すな』だって」





その後、妹が何を話し続けてたのかは覚えてない。



私の心の中は、

先輩が口にしてくれた言葉しかなかった。



『俺の後輩に』って……それってどうなの?

彼女ならわかるけどさ……



捻くれた思いが湧いてくる。

けど、それは嬉しかったから。



嬉しすぎて顔がにやけちゃいそうで……

それを一生懸命隠してたんだ。