西原に力強く腕を引かれた 「このまま帰るのかよ!」 もう、感情が剥き出しだった そんな西原が いつもふざけ合い、結局いつも優しかった西原が その時、怖かった 「もう話したくない!!」 そう言った私は、本当はもう何も話せなかったから 何もわからなかったから 泣くことを必死に抑えて下を向いてた私の唇を 西原の唇が奪った あれが西原と私の 初めてのキスだった