気がつくと 西原は私の家庭教師みたいになってた 一つの机 向こう側にいる西原 呆れながらも、丁寧に教えてくれた 勉強が一段落した頃、 突然、西原が壁時計に目を向けた 「どうしたの?」 焦った表情の西原に声をかけると 西原は肩を落とした 「塾…もう始まってる」 「えっ、そうなの!? ごめん!」 「ごめんじゃねーよ、塾が終わる時間まで俺に付き合え」 「え~~」 「誰のせい?」 「私?…です」 半強制的に、 私は西原の時間つぶしに付き合うことになった