調度その時、隣の輪の中にいた女の先輩がこっちに来た その先輩は、今矢田くんが口にした人 それでも私の胸の中は 変わらずドキドキしていた 「何話してるの?」 先輩の質問に 「マーちゃんが俺のこと嫌いだって」 と矢田くんが言った 「違うよ! 嫌いじゃないって!」 焦って答えた私に 矢田くんが切り返した 「俺、お祭り一緒に行こうって言ったのに断られた」