「大丈夫だよ!」 友達と斎藤くんの強い押し どうしてそんなに心強い言葉が言えるんだろう…… 私より先に歩きだした友達が 矢田くんに向かって声を出した 「矢田! 矢田、マーちゃんお願い」 うわぁ~~~ みんながいるのに~ 先輩だっているのに~ 私の心は冷や汗状態 そんな私の耳に 矢田くんの声が聞こえた 「おうっ」 その声に ドキッとしたよ 頑張って顔を上げたのに 矢田くんの顔は、暗くて見えなかった