私の言葉の後 矢田くんが更に私の鼓動を高鳴らせることを口にした 「その『矢田くん』ってのやめない?」 心臓が小刻みに大きく音を立て続ける 矢田くん 矢田くんの言葉が 私の心を呑みこんじゃうよ 「だって、矢田くんは矢田くんだもん……」 精一杯の言葉だった 矢田くんのこと、他の言葉でなんて呼べないよ