love letter




私の言葉の後

矢田くんが更に私の鼓動を高鳴らせることを口にした



「その『矢田くん』ってのやめない?」






心臓が小刻みに大きく音を立て続ける




矢田くん



矢田くんの言葉が

私の心を呑みこんじゃうよ





「だって、矢田くんは矢田くんだもん……」


精一杯の言葉だった



矢田くんのこと、他の言葉でなんて呼べないよ