くっついて来ちゃったけど 本当に良いのかな? 矢田くんの背中を見ながら 何度も思った 外には先に先輩たちがたむろってて 矢田くんはその隣に腰かけた 私は少しの距離を置いて 矢田くんの左側に座った 車が滅多に通らない田舎道 虫の鳴き声が心地よく けど 私の胸の中は 虫の声よりも大きく鳴っていた