復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「あのとき……愛華ちゃん電気のスイッチをつけるために、壁触ってたでしょう。あと、ドアノブとか通学カバンとか……」

奈々子がおずおずと言うと、愛華がイラついたように、足踏みした。

「どーして早く言わないのよ! すぐ消しに行かないと……」

長くて形のいい爪で頭をかきむしっていた愛華の表情が、すうっっと冷たくなった。

「……谷ちゃん一人でやってよ」

氷のように冷たい目で、奈々子を見てくる。

「え……?」

「わかってたのに、黙ってたんだから、谷ちゃんが一人で消すべきだよ。ねっ、みんな!」

亜美たちは、無言でうなずく。みんなの視線が刺さってくるように痛くて、奈々子はうつむいた。