復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

零は目を見開いたまま死んでいた。瞳には、まだ恐怖の色がきざみこまれている。

マリが立ちあがり、奈々子に近づいてくる。

奈々子は尻もちをついたまま、後ずさりをしたが、フェンスにぶつかり、下がれなくなった。

じりじりとマリは近づいてくる。
それは奈々子の死期が近づくことを意味していた。

奈々子は震える手を懸命に動かし、地面に手をついた。
さきほど零がしていたように、頭をつけて土下座をする。

「ご、ごめんなさい！　わたしは愛華ちゃんに騙されていたの。マリちゃんがわたしの悪口を言っていたって。マリちゃんに嫌がらせをしないと、今度はわたしをいじめるって言うから、だから――」

それは真っ赤なウソだったが、とにかくあることないことを並べ立てた。

マリは聞こえていないように、一歩ずつ近づいてくる。