「やめろっ、やめてくれ!」
零は顔を隠したまま、激しく拒絶をする。
マリは零の両腕を、ぐっとつかむと、ギリギリと引き離しだした。
「~っ、うでが、うでが折れる!」
零が言った直後、ボキリという音がして、絶叫が響いた。
おかしな方向に曲がった両腕が力なく垂れ下がる。
マリがそっと両手で顔を包みこみ、唇を重ね合わせた。
「ぐっ、ぐぅぅぅ――」
零が目をカッと見開き、くぐもった声をあげる。
零が苦しそうに水を求める魚のようにバタバタと足を動かしているが、マリはキスしたまま微動だにしない。
――どれくらい経っただろう。
零の足が急に動かなくなった。
すっとマリが離れる。
零の口と鼻にはおびただしい量のうじ虫がいた。
零は顔を隠したまま、激しく拒絶をする。
マリは零の両腕を、ぐっとつかむと、ギリギリと引き離しだした。
「~っ、うでが、うでが折れる!」
零が言った直後、ボキリという音がして、絶叫が響いた。
おかしな方向に曲がった両腕が力なく垂れ下がる。
マリがそっと両手で顔を包みこみ、唇を重ね合わせた。
「ぐっ、ぐぅぅぅ――」
零が目をカッと見開き、くぐもった声をあげる。
零が苦しそうに水を求める魚のようにバタバタと足を動かしているが、マリはキスしたまま微動だにしない。
――どれくらい経っただろう。
零の足が急に動かなくなった。
すっとマリが離れる。
零の口と鼻にはおびただしい量のうじ虫がいた。

