雨はすっかりあがっており、雲の隙間から月がのぞいていた。
月の光が屋上を照らしている。
「あと三分か……」
零の手が震えていたので、奈々子は強く握りしめる。
「零くん、がんばって。あのメールの通りに、ざんげをすれば、きっと助かるはずだから……」
こくりと零はうなずき、一歩ふみだした。
奈々子は入り口に立ち、手を合わせて祈ることしかできない。
零は座りこみ、濡れた地面に手をつく。
零は携帯電話を閉じて、ポケットに入れると、地面に頭をつけた。
「マリ……本当にごめん。マリが怒るのも当たり前だよね。でも、おれ本気でマリのこと好きだったんだ。
おれが全部悪いんだよ。だけど、今心の底から反省している。お願いだ、許してくれ……。マリ、本当にごめん」
月の光が屋上を照らしている。
「あと三分か……」
零の手が震えていたので、奈々子は強く握りしめる。
「零くん、がんばって。あのメールの通りに、ざんげをすれば、きっと助かるはずだから……」
こくりと零はうなずき、一歩ふみだした。
奈々子は入り口に立ち、手を合わせて祈ることしかできない。
零は座りこみ、濡れた地面に手をつく。
零は携帯電話を閉じて、ポケットに入れると、地面に頭をつけた。
「マリ……本当にごめん。マリが怒るのも当たり前だよね。でも、おれ本気でマリのこと好きだったんだ。
おれが全部悪いんだよ。だけど、今心の底から反省している。お願いだ、許してくれ……。マリ、本当にごめん」

