復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

奈々子たちは全力で階段をかけあがる。

ぜえぜえと息をしながら、屋上に続く階段にたどりついた。
そこで、奈々子は、はっとした。

「どうしよう。屋上はカギがかかっているんだった……」

脱力感が体を襲った。

すると、携帯電話のライトで屋上のドアを照らした零が、「あれっ」と驚いたような声をあげる。

「見て、ドアにカギがささってるよ」

零の言う通り、ドアノブにはカギがあった。

――もしかして、職員室を荒らしたのはマリではないだろうか。屋上のカギを探すために。
おそらく、そうに違いない。

零は携帯電話を開き、「あと五分で十二時だ……」とつぶやいた。

怖かったが、前に進まないといけない。
奈々子は勇気を振り絞り、ドアノブをまわした。