復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

歩いていると、前方で物音がした。

――まさか、と奈々子は立ち止まる。

「ねぇ、今音がしたよね? まさかマリじゃ……」

小声で言うと、零は驚いたのか携帯電話を落とした。


「――誰だ!?」

まぶしい光がこちらを照らした。

初老の男性が威嚇するように警棒をふりあげている。
格好からして、どうやら警備員のようだ。

「あ、いやその」

零はしどろもどろになりながら、携帯電話を拾いあげる。

「お前らだな! 職員室をあんなに荒らしたのは!」

なんのことだか奈々子たちにはさっぱりわからなかったが、警備員は完全に決め付けていた。