復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「マリちゃんは、彼氏いるの?」

奈々子は熱くなった頬をおさえながら、きく。

「いるよ。最近あんまり会えてないんだけどね」

「マリちゃん、かわいいからモテるだろうね。告白されたの?」

「マリから告白したの。すっごく好きだったから。だから……」

マリはうつむき、視線を落とした。腕時計を見て、あっ、と大きな声をあげる。

「あと一分で電車がきちゃう。
奈々子ちゃん、バイバイ! メールしてねっ」

奈々子が、バイバイを言う暇もなく、マリは、大慌てで走って行った。

少しして、奈々子が乗る電車が到着した。
電車に揺られていると、ポケットの携帯電話が震え、見てみると、マリからメールが届いていた。