復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「葬式は身内だけでするそうだ。だから、黙とうをしよう」

春山が言い、みんなで一分間、目を閉じ、千尋の冥福を祈った。

ホームルームもそこそこに春山は教室から出ていく。
その後ろ姿は、小さく見え、憔悴しきっていた。
立て続けにクラスの生徒を三人も失い、精神のバランスを崩しているのだろう。

静まり返っていた教室に、「猿山大丈夫かなぁ……」と心配する声が、ちらほらとあがった。

「これで三人めだぜ……うちのクラス呪われてるんじゃないか？」

後方の席にいたアキラが怯える声で言う。

すると愛華がイスを倒して立ち上がった。

「呪いなんて――呪いなんてあるわけないじゃん！」

アキラはその迫力に怯え、うつむき黙りこんだ。
まるで頭ごなしに叱られて、落ち込む小学生のようだった。

奈々子は気づいていた。イラついたようにイスを起こす愛華の手が震えていたことを。