復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

翌日は昨日の話題で持ちきりだった。

「生徒会がユーレイ見たんだって!」

「なんでユーレイだってわかったの?」

「それがさ、顔が血まみれだったらしいぜ。それなのに、笑いかけてきたらしい」

「うぇ~、マジ怖いんだけど。どんなユーレイだったんだろ?」

「髪が長くて、制服を着た女だってきいたよ」

奈々子は耳に雪崩こんでくる声をききながら、机の上でぎゅっと拳を握りしめた。

――マリだ。マリに違いない。

奈々子は確信に近いものを抱いていた。

――マリはここに、この学校に潜んでいるんだ。
そして夜な夜な学校の中を歩き回っている……。

奈々子の両腕には、びっしりと鳥肌がたっていた。

亜美も生徒会が見た幽霊がマリではないかと気づいたのだろう。
頭を抱えて、机につっぷしている。