復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

帰りのホームルームが終わり、みんながやがやと教室から出て行く。

今日は、駅の近くの本屋にでも寄ろうかな、と思いながら、奈々子は通学カバンに教科書を入れていた。

「谷田さーん」

マリが、片手をあげて駆け寄ってきた。

「谷田さんって、電車通学?」

「うん、そうだよ」

「マリもね、電車通学なの。一緒に帰ろっ」

「そうなんだ。うん、いいよ」

奈々子は、うれしくて何度もうなずいた。

弾むような足取りで奈々子とマリは教室を出て行く。

その背中を、腕を組んだ愛華が睨みつけていた。

「相原さんって、どこに住んでるの?」

校門を出ると、奈々子はきいてみた。