復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「千尋、病院に行きましょう」

水分が蒸発して干からびたような千尋の手を握った。

「やだよ、面倒くさい。わたしこのままがいいの」

千尋が穴のような暗い瞳で、天井を見あげたまま言う。

「――いい加減にしなさい! こんなことお父さんが知ったら、怒るに決まってるわよ」

心配するではなく、怒るなんて言い方はないだろう。
奈々子は頭の片隅で冷静にそんなことを思った。

「ねっ、お父さんに怒られたらイヤでしょう? だから病院に行って、先生に診てもらいましょうね」

「そうだよ、今だったらまだ間に合うよ」

千尋の母親と亜美が、矢のように言葉を投げかける。