復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「あ、ああ、これ百均だよ」

「え～っ、ほんと。どこで買ったの？」

「家の近くの百円ショップだよ。けっこうかわいい物が多いから、よく買い物してるの」

「マリもね、百円ショップ大好きなの。ネイルの材料とか安くて、いっぱい入ってるから」

お姫様みたいと思っていたマリが百円ショップが大好きなことを知り、奈々子は親近感がわいてきた。

マリのかわいい笑顔を見ながら、話していると、次第に緊張がとけてきて、奈々子は夢中になって会話をした。

昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴り響く。

「谷田さん、一緒に食べてくれてありがとね」

ひまわりのような笑顔を浮かべながら、マリがお礼を言ってきた。

「う、うん。こっちこそ楽しかったよ」

奈々子は笑顔でそう答える。
マリは机をキチンと戻すと、自分の席へ帰っていった。

あんなに長かったはずの昼休みが、今日はあっという間に過ぎており、夢みたいに楽しい時間だった。

五時間目の授業が始まっても、奈々子はしばらく、ぼーっとしていた。