復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

――三日間も部屋から出てこないなんて普通じゃない。
もしかしたら、マリの呪いが関係しているのでは……。

「おばさん、千尋ちゃんの部屋はどこですか?」

嫌な予感がした奈々子は、すぐにきいた。

「うっうっ、二階です」と千尋の母親は涙をぬぐう。

おじゃまします、という余裕もなく奈々子は靴をぬぎ、目の前にあった階段をかけあがった。

ローマ字で千尋と書かれたプレートの下がったドアを激しくノックする。

「千尋ちゃん、わたしだよ! ここ開けて」

しかし返事はない。

階段をあがってきた亜美が、ドアノブをガチャガチャと回した。

しばらく、奈々子と亜美はドアの向こうにいる千尋に呼びかけたが、応答はなかった。