奈々子は携帯電話を受け取ると、ゲストブックを開いてみた。
背景が真っ赤で目がチカチカする。
「え……なにこれ? わたし、背景赤になんて設定してないのに」
隣の千尋が携帯電話を奪うようにして手にする。
「あ、ちょっと……」
携帯電話の画面を見た奈々子は、硬直した。
【†怠惰† 怠け続けたあなたは空を飛び、赤い水に沈むだろう】
赤い背景のゲストブックに黒文字でそう書かれていたのだ。
マリが書き込んだんだ――奈々子はすぐに悟った。
怠惰――これも七つの大罪のひとつだ。
背景が真っ赤で目がチカチカする。
「え……なにこれ? わたし、背景赤になんて設定してないのに」
隣の千尋が携帯電話を奪うようにして手にする。
「あ、ちょっと……」
携帯電話の画面を見た奈々子は、硬直した。
【†怠惰† 怠け続けたあなたは空を飛び、赤い水に沈むだろう】
赤い背景のゲストブックに黒文字でそう書かれていたのだ。
マリが書き込んだんだ――奈々子はすぐに悟った。
怠惰――これも七つの大罪のひとつだ。

