復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「怖いから谷ちゃんの言うことが全部ウソだって頭から決めつけて、八つ当たりしてるのよ。それで不安な気持ちをごまかしてるんでしょ? はたから見てたらみっともないよ」

千尋が自信たっぷりといった様子で言う。

「――っ」愛華は唇を噛みしめながら、ブランドもののサイフを取り出した。
千円札を出し、机に叩きつける。

「もう帰るから」と愛華は乱暴に立ちあがった。
亜美は暗い目で空を見つめている。

「亜美、帰るよ!」と愛華が大きな声で言うと、はっとしたような顔をして、「あ、わたしトイレに行きたいんだけど……」と立ちあがった。

「さっさとすませてよ」

愛華は刺々しい口調で言い、亜美とトイレへ向かった。