復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「――あの人たちって、あたしたちのこと?」

愛華と亜美が、ぬっと現れたので、奈々子は腰をぬかしそうになった。
千尋は目を見開いている。

「二人がこそこそ教室から出て行くからついてきてみたのよ」

ふんっ、と愛華が睨みつけてくる。

こそこそという表現に奈々子のほほが熱くなった。まるで、泥棒でもしたかのような言い草だ。

「それで、わたしらに話したほうがいいことってなんなの?」

亜美が険しい顔つきできいてくる。
千尋は押し黙ったまま、あらぬ方向を向いていた。

腕を組んだ愛華の発する威圧感が見えない武器となり、奈々子に襲いかかる。

奈々子は決心して小さく深呼吸をした。

「……今日の放課後に話すよ。千尋ちゃんにもまだ話してないこととかあるし……ちゃんと話すから」