復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

千尋が弱々しい笑みを投げかけてきたので、奈々子はうなずいた。

すると、千尋がぽろぽろと涙を流しだす。

「わたし怖いんだ。次は自分にメールがきて、死んじゃうんじゃないかって……怖くて怖くてたまらないの」

奈々子もそうだった。考えないようにしていたが、頭に根をはったように離れてくれない。

「わたしはケータイの電源切ってるんだ。そしたらメールが来ないから」

奈々子が教えると、千尋は慌てて携帯電話の電源を切っていた。

やはり、メールのことなどを愛華たちにも、ちゃんと話すべきじゃないだろうか、と奈々子は思った。

「……愛華ちゃんたちにも話したほうがいいかな?」

奈々子が提案すると、千尋が眉間にしわをよせる。

「あの人たちには言わなくていいよ。どうせきいたって、信じないだろうし」

「そうだよね……」