―― で、今日。――― 『穂乃嘉に電話したいんだけど…電話番号わかんねぇーんだよね(汗)』 桐也が言う。 俺は穂乃嘉の電話番号を桐也に渡して、先に桐也の病室に戻った。 『遅せぇーな…桐也のやつ。電話だけしたら戻ってきて安静にしてるって約束したのに…あいつ大怪我してるって事完全に忘れてる↓』 俺は呟いて廊下へ出た。 ちょうど廊下を通りかかった担当の看護師に、 『あ!桐也知りません?』 ときくと、 『見てませんね…探しましょう。』 看護師は言って、二人で探すことになった。